インドネシアで不動産を保有している方は、売却時に保有物件の不動産価値を調べたり、金融機関への提出にあたり必要な機会が出てくるのではないでしょうか。
インドネシアにも日本と同じように不動産鑑定士の資格がございます。
1. MAPPI インドネシア鑑定士協会
MAPPI : Masyarkat Prefesi Penilai Indonesia
MAPPIは1945年に憲法に基づきインドネシアの社会的繁栄を実現するために、国の発展全般、特に経済発展のために設立されました。
インドネシアの国家資格と位置付けられ、約3,500人の会員数を誇る資格者団体となっています。 鑑定士の品位の保持及び資質の向上を図り、不動産鑑定評価制度の発展と土地等の適正な価格の形成に資すること目的とした、公益団体です。
また早くからグローバル化に向けて国際評価基準(IVS)を基に、インドネシア評価基準(SPI)を作成し、近年の鑑定サービス需要増大に伴い、不動産鑑定を行う事業社は128社まで増えている。(2019年時点)
2. SPI (Standar Penilaian Indonesia )
SPIとはMAPPIが作成した鑑定基準書です。
現在のSPIは、2015年インドネシア評価基準(SPI 2015)エディションVIであり、 International Valuation Standards Counci(標準化団体)が発行した2013年国際評価基準(IVS)を参照しています。
インドネシアで鑑定の活動を行う全ての鑑定士はSPIに基づいて鑑定を行う義務があります。
SPIは、MAPPI協会のオフィスで入手できます。
3. KJPP ( Kantor Jasa Penilaian Publik )
KJPPとはKementrian Keuangan(財務省)から許可を得た鑑定を専門とする会社のことです。
不動産の鑑定をする際はKantor Jasa Penilaian Publikのサービスを利用することになります。
鑑定方法は日本での不動産鑑定と同じく、原価法・取引事例比較法・収益還元法にもとづいて鑑定を行い計算されています。
(鑑定書を主に不動産売買・財務報告・債務保証などに使われます。)
弊社デザートでは、KJPPの認可を受けている業者と連携し、不動産鑑定書の作成代行サービス・日本語への翻訳サービスを行っております。