所有者の正当性の確認
インドネシアの不動産調査において、もっとも注意すべき点は所有者の調査です。
新築の分譲マンション、戸建、工業団地では可能性は低いですが、インドネシア国内には不動産登記がなされていない土地、建物は多く存在します。
弁護士、ノタリス(公証人)、役所と協力しながら所有者の真偽や、不動産権利証書の真偽、反社会的な勢力が関係していないかどうかをしっかりと調査する必要があります。
不動産購入前、役所調査時の注意点
インドネシアの役所では、所有者についての情報や不動産に対してかかる法令上の制限、建築確関連の調査を行います。
特に、大きな土地の権利を取得したい場合は、複数の個人所有者の情報を調査しなければならないケースもあり、役人が動かないと調査がまるで進まないというケースもあります。
周辺環境の調査
インドネシアでは特に主要道路までの動線や、渋滞の状況を確認する必要があります。
また、戸建、タウンハウスの場合は日本でいう連棟式の建物が多く見受けられるため、近隣住民との物理的な距離が近く、どんな人たちが住んでいるか可能な範囲で把握したいところです。
空き地の場合は他に不法な占有者がいないかどうかも実際に現地を見て確認し、慎重に進める必要があります。
信頼できるノタリス(公証人)選び
インドネシアの不動産取引では、ノタリスという公証人が重要な役割を担っています。
ノタリスは不動産売買契約証書、不動産譲渡証書、インドネシア国土庁との各手続きを担当し、売主、買主同様、契約証書に則った法律上の責任を負っています。
各証書にノタリスも署名します。ノタリスは日本でいう司法書士のようなものですが、日本では不動産販売会社や不動産仲介会社、司法書士がそれぞれ行うことを、インドネシアではノタリスが一手に担当します。この為、公的書類を作成できるノタリスは信頼できるところを選択する必要があります。