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インドネシアでの水質検査について

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インドネシア赴任前に毎日使う水の水質が気になる方は多いのではないでしょうか?
特に小さいお子様がおられる方は、料理、お風呂での水も気になるかとおもいます。

当地で水質検査をできる項目を日本の水質検査項目と比較をしてみました。

まずインドネシアの水質検査は19項目のみですが、日本は51項目に細かくわかれています。
(引用元 環境省)

インドネシアで水質検査可能な19項目

※1は日本の項目にない為、未記入

インドネシアの水質基準と比べて日本の基準は如何に厳しいのかが分かると思います。

 

水質検査項目の説明

 

1) 色

色度の主な原因物質は次のとおり。 白:減圧発泡又は亜鉛、赤:鉄及びマンガ ン、黒:マンガン、青:銅または緑藻

2) 味

水に溶存する微生物学的、化学的、物理的 成分によって感じ方が異なる。

3) 匂い

      臭気物質は、カビ臭物質、フェノール類等 の有機化合物が主であり、配管の接合剤に よる薬品臭等もある。

4) 濁り

      濁度の主な原因物質には、粘土性物質、 溶存物質が化学変化して不溶性の粒子に なったもの、プランクトン、微生物、有機性 物質等がある。

5) 総溶解固形物

基本的にカルシウムやマグネシウム、カリウム、ナトリウム等が、塩化物、硫酸塩、重炭酸塩、硝酸塩、ケイ酸塩といった形で溶け込んでいる。

6) 有機物

工場排水や塗料、金属洗浄剤、溶剤、ベンゼン等であり大量摂取しますと健康被害の可能性がある。

7) 酸度

酸度の高い水は金属を腐食することから、酸度を測定する。無機酸、有機酸とも含めた滴定酸度である。水酸化ナトリウムによる滴定酸度を炭酸カルシウムmg/Lに換算する。

8) 全硬度

水中のカルシウム(Ca)とマグネシウム(Mg)の量をそれに相当する炭酸カルシウム(CaCO3)に換算したもので、全硬度 = カルシウム硬度 + マグネシウム硬度となります。
要するに、軟水はカルシウムとマグネシウムが比較的少なく、硬水になるほどカルシウムとマグネシウムが多い、というわけです。

9) 鉄

鉄は、地殻中に多量に存在する元素で、多くは酸化鉄の状態で産出します。配水管のほとんどが鋳鉄管や鋼管であり、老朽化すると鉄分が溶解して水に色がつき、布や器物などを黄褐色に着色します(0.3 mg/L以上)。また、更に高い濃度で含まれると、水にサビのにおいや味がつきます(0.5~1.0 mg/L)。家庭内の配管が錆びている場合、貯水槽が老朽化している場合などに赤水が発生します。

鉄もヒトにとって必須元素で、1日に7~48mg必要とされています。少量であれば赤水を飲んでしまっても健康に影響はありません。鉄の水質基準値は、健康への影響という理由よりも着色、水の色やにおいが悪くなるという理由から定められた数値です。

10) マンガン

マンガンは、生体における微量必須元素で、乾電池やマッチの原料、繊維・樹脂などの漂白剤にも用いられています。基準値を超えて検出される場合は主に地質に起因します。溶存しているマンガンイオンが0.05mg/L以上あると、配水管中に付着した二酸化マンガンが剥離し、黒い水の原因となることがあります。基準値は、健康への影響ではなく、黒い水を防止する観点から設定されました。

11) 硫酸塩

水中に溶解している硫酸塩中の硫酸分の量のことです。 地殻中に広く分布しているため、自然水中には多少含まれています。 化学肥料、硫黄泉、各種排水、海水等の混入により増加することもあります。

12) 亜硝酸塩

亜硝酸塩は、水道水、地下水、井戸水のほとんどから検出されます亜硝酸塩は、硝酸塩と同様に窒素化合物の一種であり、人体に有害な物質です。 亜硝酸塩は、食品製造用の原水として使用されるそれらの水からも、水道水より高い濃度で検出することがあります。

13) 硝酸塩

硝酸塩は、窒素化合物の一種であり、硝酸イオン NO3- を持つ塩です。 硝酸塩は、食物、特に野菜から得られる硝酸塩は消化器で亜硝酸塩に変換され、魚に多い2級アミンと反応し、ラットなどの小動物実験では発がん性をもつニトロソアミンを生成する。

14) 亜鉛

亜鉛は、水道水に含まれることがあります。亜鉛が水中に存在するということは、水道水では配管に使用した亜鉛めっき鋼管からの溶け出しが考えられます。亜鉛の濃度が高いと、水に亜鉛特有の金属味をつけたり、白濁して見えたりすることがあります。

15) シアン化物

シアン化物は、シアン化物イオンまたは広義にはシアノ基を含んだ物質で、炭素と窒素が一つずつ結合したものになります。 シアン化物は、水質検査の分析項目の一つであり、工場排水などの混入によって検出されることがあります。

16) フッ化物

フッ化物は、水道水に含まれることがあります。WHOやECの飲料水規制では1.5mg/L F – の閾値を推奨しています。ヨーロッパ諸国ではミネラルウォーターの閾値も1.5mg/L F – です。また、長期間にわたって高濃度のフッ化物を摂取すると、骨粗鬆症や歯石形成などの健康被害が報告されています。

17) クロム

六価クロムは「0.05mg/L以下」であることが望ましいとされています。クロムは、人間の健康に関わる成分であり、正常な脂質代謝や糖代謝を維持するために必要な元素です。 しかし、過剰に摂取したり、逆に不足したりしても健康に悪影響をおよぼす可能性もあるので注意が必要です。

18) 全大腸菌群

一般細菌として検出される細菌の多くはいわゆる雑菌で、空気中にも水中にも数多く存在します。
よって特定の菌や一つの種類を指しているものではありません。
しかし多数検出される場合は、し尿などによる病原菌に汚染されている疑いもあります。

19) 大腸菌

大腸菌が検出された場合は糞便などによる汚染をうけたことを示し、し尿を含む汚水や下水に汚染されている疑いがあります。

 

水質検査ができる機関

 

水質試験所はLABORATORIUM PAM JAYAで可能です。
営業時間   平日 8:00-15:00
電話番号   0819-5719-4040

水質検査の流れ

1)  1.5ℓぺットボトル3本分の水を採取する。
浄水器設置前、設置後を比較したい場合は、1.5ℓ × 3本 を前後分準備する。

2)  採取した水を試験場へ持ち込む。
*採取後、すぐに検査へ出せない場合は冷蔵庫で要保管 (水質が変化する)

3) 検査料の支払い
Rp 610,500 /19項目  (2024/9/6現在)
水質検査は、浄水器設置 “前”&”後”で行う場合は、Rp 1,221,000となります。

4)  検査結果は、提出後 約1週間ででてきます。

お部屋全体の浄水器(FUJI Water)設置前後の比較

浄水器設置比較

 

浄水器設置によりインドネシア基準を超えている項目の改善が見られます。

浄水器に関するお問い合わせはこちら

お部屋全体浄水器(Fuji Water)
キッチン浄水器・シャワーヘッド(Multipure)

 

 

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